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テンプレートの改造

ニッチなテクニックを希望している読者の方もいるのでは、ということで今回はマニアック路線です。

サブチャートを上に

まず、次のチャートをご覧ください。

ドル円日足チャートに移動平均線2本がメインチャート、サブチャート1がRSI、サブチャート2がDMIです。本来であればサブチャートはメインチャートの下にサブチャート1、サブチャート2と並ぶはずですが、このチャートではサブチャート1、メインチャート、サブチャート2という順番で並んでいます。



そもそもこのような並べ方は通常では出来ないので、サブチャートを上に持って行きたいと考える方も少ないと思いますが、サブチャートに表示するテクニカル指標によっては、メインチャートの上下に分けて表示した方が見やすい場合もあります。



一例としてあげるならば、2つワンセットで表示するようなタイプのテクニカル指標です。オシレータ系指標にBulls PowerとBears Powerという売買の強弱を測る指標がありますが、この指標は下に2つ並べるよりもメインチャートの上下に表示した方が私は見やすいと思います。


そこで利用用途は限られますが、今回はネタとしてサブチャートをメインチャートの上に表示する方法について考えます。

テンプレートの構成

これを実現するにはテンプレートを改造する必要があります。わかりやすくするため、メインチャートに移動平均線2本、サブチャートにRSIという2つのウィンドウがある例で話を進めます。この状態でテンプレートに保存します。テンプレートをテキストエディタで開くと正体はXMLであることがわかり、以下のような構造となっています。ここでは、構造を示すだけに留めるため、タグの間の行は書きません。


<chart>
//チャートの基本設定


<window>
// メインチャート
<indicator>
name=main // メインチャートの指標であることがわかる
</indicator>
<indicator>
// 移動平均線1
</indicator>
<indicator>
// 移動平均線2
</indicator>
</window>



<window>
// サブチャート
<indicator>
// RSI
</indicator>
</window>


</chart>


構造的には、 <chart> ~ </chart> でテンプレートを示し、それぞれのチャートを <window> ~ </window>で示しています。ここでは、オレンジの部分がメインチャート、青の部分がサブチャートであることがわかります。

テンプレートの改造

次にテンプレートの<window> ~ </window>がひとまとまりですから以下のように順序を入れ替えます。

<chart>
//チャートの基本設定


<window>
// サブチャート
<indicator>
// RSI
</indicator>
</window>




<window>
// メインチャート
<indicator>
name=main // メインチャートの指標であることがわかる
</indicator>
<indicator>
// 移動平均線1
</indicator>
<indicator>
// 移動平均線2
</indicator>
</window>



</chart>

これでオレンジの部分がメインチャートとして下に表示されるようになります。これを別名で保存して上げることで、サブチャートのRSIが上、メインチャートの移動平均線が下のテンプレートとなります。



XMLに慣れている方なら簡単ですし、慣れていない方でも簡単な改造の部類だと思います。ただ、本来の使い方をしていませんので、チャートからの発注といった操作では期待した動作をしない可能性を排除できませんので、リスクを承知した上で、あくまでもチャートとして使うことにのみお使いいただければと思います。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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