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日銀マイナス金利の影響

今週のテクニカル分析はちょっと一休み。ファンダメンタルズの記事にしたいと思います。

本日は、日銀のマイナス金利導入について持論をお話しさせて頂きたいと思います。

マイナス金利導入 これからどうなる!?

本来なら月曜日にこのお話しをさせて頂いたほうが良かったかもしれません。

すでに大きく相場が昨晩も動いてしまいました。

ただ、これから大きく起こりうることはまだ参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

日銀の当座預金の一部が-0.1%の金利を適用

我々の普通預金は従来通り、0.1%の金利が適用されます。

当座預金とは、手形の引当金として、主に法人が銀行の金庫に預けっぱなしのお金のことです。

特に、メガバンクや地方銀、邦銀なども当座預金に預けっぱなしのお金が相当ありました。

 

これに目を付けた日銀が、一部の当座預金に対してマイナス金利を適用し、預けてばかりいないで、市場に出しなさいという通達をしたのです。

表向きは実体経済に回るように、中小企業中心に貸し出しをしてくれればいいのですが、メガバンクや地方銀行が中小零細企業に貸してくれるはずがありません。

もちろん本音は株を買いなさいです。

国内の保管され続けているお金で株式を買いなさいという通達だったようです。

よって向かう先は、株式・・・だったはずなのです。

 

しかし、週明けから様子がおかしいです。

日経平均は18000をつけることができずに反落。昨晩はNY時間に日経先物が17000円割れです。
明らかに資金の向かった先が株式になっておりません。

何故でしょうか?

 

まず邦銀の当座預金は米国債やゴールドに向かっている模様です。

これから迫りくるリスクオフに備えて、米国債券などに確実に向かっているでしょう。

東証1部の外国人投資家も日本株から手を引き始めています。向かう先はこちらも同じく米国債券などになるでしょう。

ただ米国債を買うには米ドルに変えないといけません。ですが、ドル円が下がっております。
何故でしょう??

リスクオフで円が買われていることもあるのですが、米国債に大量の資金が日本から向かっております。中国も然りです。

 

米国債がたくさん買われますと、長期金利が低下します。

長期金利が低下しますと、日米の金利差が本来なら開くところが逆に縮小してしまいます。

よって、米国債が上がり続ければ、ドル円は下がり続けることになります。

 

これはたまに起こる現象です。日経が下がっているのに、ドル円が上がっている!っという現象があると思います。

これは日米の金利差が広がって、スワップの良いものになりますので、ドル円が買われたりすることがあります。

 

どうして今日は連動しないの?っという日がたまにありますので、その際は、日米の金利差が広がっているときにおこる現象だと覚えておいてください。

チャイナリスク・原油安・米国利上げの不明確さ

どれをとっても株価には現在マイナスに働いております。本来原油安は経済的には恩恵をうけるのですが、現在の原油安=コモデティ安ショック=新興国の経済悪化=リスクオフの流れが主流になってしまっているので、株価には悪影響ということになっております。

中国の上海市場も毎日乱高下です。買った株を売ってはダメというむちゃくちゃな規制が敷かれたりするものですから誰も買えなくなってしまいました。

今はホールドしていた人が泣く泣く現金に変えているだけでしょう。これもズルズルいくところまで行くと思います。

 

そして米国利上げが年間4回もできないであろうという前提で、米ドル売りが加速を始めました。

昨日は、完全にドルストの米ドル売りが目立ちました。NZドルやドルカナダでさえも、米ドル売りでトレンドが発生しました。

再び世界的にマネーの潮流が大きく変わり始めたと思います。米ドルが世界的に買われたり、売られたりすると相場の流れは早々に止まりません。

特にユーロドルは売りに傾き過ぎていたため、この動きが本格化すれば1.15や1.20も有り得るのではないないでしょうか。

今月から来月に向けて、米国が利上げするの?できるの?しないの?という議論がさらに白熱すると思われます。

 

おそらくできないであろう、で煽られて米ドルポジションの巻き戻しがあるのではないかと僕個人としては考えております。

 

しかし、結局利上げしました、というオチになるのではないでしょうか。昨年の10月頃の状況と良く似ている気がします。

 

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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