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「ポジポジ病」を防止する特攻薬!“エリオット波動”の基礎

「ポジポジ病」を防止する特攻薬!“エリオット波動”の基礎

「順張り」、「逆張り」という言葉を聞いたことがあると思います。
初心者の方であればあるほど、これらの方法に対しルールを設けておらず、チャートを見ているとなんとなくポジションを持ちたくなってしまうことが多いのではないでしょうか?
こうしたいわゆるポジポジ病の原因は、「仕掛けのシグナルが出た」といった場合や、「テクニカルで有効なポイントだった」等、「その時点」、「その瞬間」の状態によって判断していることが多く、後になってよくチャートを見てみると、意味のないところで「ポジションを取ろう」と思ってしまっていることによるものです。
「自分の資産」を増やすという本来の目的を実現するためには、できるだけ早めに「ポジポジ病」から脱出する必要があります。
今回紹介する“エリオット波動”は、まさにこのポジポジ病の特効薬になる理論です。
「波動理論」を理解し、「トレンド」をいかにつかむかを知って、トレンドにのっかる「トレンドフォロワー」になること、正確な意味での「順張り」「逆張り」のポジションを持つことによって、「ポジポジ病」や「初心者レベル」から脱出しましょう。

 

エリオット波動って何?
R.N.エリオット(1871-1948)が1939年にフィナンシャル・ワールド誌で連載された論文で波動理論について説明していますが、とても難解であったことから1978年にA.J.フロスターとR.プレクターにより「エリオットの波動原理」とされています。
エリオットは以下のように解説されています。
「相場は、ひとつの基本的リズム、すなわち、5つの上昇波と3つの下降波で、都合、8つの波となり、ひとつの周期をつくるパターンに従って展開する」
この短い言葉が重要で、とても奥が深い理由となっています。
こちらの図が上記解説を図にしたもので、このイメージを持っておくことだけでもトレードの助けになります。
まずは、この波動理論とトレード内容を合わせて解説しますので、頭の中で整理して理解していきましょう。

(1)第1波(①)では上昇はゆっくりだが、戻し(②)の下降は早い
(2)上昇1波(①)のあと、戻し(②)の下降が始まったら、折り返しの第2波(③)の上昇にあわせたトレードを考えられる。
(3)第2波の戻し(④)の下降に入ると、次の第3波の上昇で上昇波は収まることが予想できる。
その後、下降の第1波()が始まることが予想されるため、ロングエントリーは用心し、ポジションを利食ったり、クローズをしたりする。
(4)下降の第1波()の戻し()が入ったら、下降第2波()でのショートエントリーを想定する。
(5)合計8波動が終わったら、次の流れがどうなるか、最初の1波を待つ。

波動理論に基づく「順張り」・「逆張り」
このエリオット波動を見ると初心者的な理解であっても、多くのトレードに対する備えを得ることができます。
しかし、この流れがわかっていてもその時々のルールで取引してしまっていては継続的に利益を上げることはできませんので、まずはこのような相場に対して、「順張り」でトレードするのか、「逆張り」でトレードするのかを決めておくことが重要です。

そこでまず初めに、「順張り」・「逆張り」の意味を改めて理解するために、エリオット波動に対するこれらのトレード方法を説明していきます。

 

【順張り】
上昇トレンドのなかで買いポジション、下降トレンドの時に売りポジションを持つことです。
つまり、うまく相場の流れに乗って利益を出す方法になります。
波動論でいえば、上昇の5波動の間で買いポジションを持つこと。下降3波動の間で売りポジションを持つことです。
順張りの考えは非常に重要なのでしっかり復習しておきましょう!

【逆張り】
「下がっているのに買う」とか、「上がっているのに売る」と勘違いしている人が多いですが、そうではありません。
「上昇5波の時に発生する下向きの波で買い」、「下降3波の時に発生するうえ向きの波で売る」ということです。
今まで逆張りを狙っていた方も、このような相場で逆張りすることがいかに危険かというイメージを持っていただけたのではないでしょうか。
また、今までと同様にこれからも下降トレンドで買ったり、上昇トレンドで売ったりするのは、単に相場からの退場が待っているだけですので控えましょう。
まとめ
今まで相場の流れを把握せずに、やみくもなトレードをしていた方は、波動論と合わせることで、やるべきこと、やってはいけないことがはっきりしたのではないでしょうか。
エリオット波動に限らず、相場の流れや周期を分析するまではいかなくても知っておくだけで、負けを大幅に減らせるというくらい重要なことです。
こうした、波動の流れに沿ったトレードを「トレンドフォロー」と言います。
専業トレーダーの多くは、このトレンドフォローによるトレードを極め、いかに安全に取引をしていくかというところに注力して日々検証を行なっていると聞きます。
エリオット波動の理解は、相場の安全地帯や、持つべきポジションの方向性を教えてくれる大事な基礎知識の1つです。
波動理論と聞くと、「難しそうだから手を出しづらい」と思う方もいるかと思いますが、基礎の基礎を理解しておくだけでも相場の見方が変わります。
また、この上昇5波+下降3波=合計(都合)8波、という波の数は、初心者を超えて、中級から上級になる際に必須の知識となります。
インプットした知識を相場に照らし合わせて、自身のトレードスキルを向上させていきましょう!

参考)
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本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、ゴールデンウェイ・ジャパン(株)の見解、分析ではございません。

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