ヒストリーセンターの応用
MT4は過去のチャートデータのエクスポートやインポートが可能です。
ヒストリーセンターとは
MT4のメニューから「ツール」→「ヒストリーセンター」と進むことで、MT4のチャートで利用している時系列データをエクスポートしたり、時系列データに不足しているデータをインポートしたりすることが出来ます。
最近FXTF MT4で見ることが出来るビットコインを例にヒストリーセンターの使い方を見て行きましょう。まずは、ヒストリーセンターの画面を開いてみましょう。
左側に通貨ペアと、チャートの時間(M1~MN)が、右側にそれぞれの時系列データが表示されています。下にあるのがデータを補充するための「ダウンロード」、そして時系列データを直接操作するための各種機能が備わっています。
通常はデータを補充する時には「ダウンロード」を用いますが、新たに追加されたビットコインなどでは、データを現段階では1月13日までしか遡ることが出来ません。このような時には「インポート」を使うことで自分の用意した時系列データで補完することが可能です。
MT4のデータ形式
MT4でインポート機能を使うにはMT4のヒストリーセンターで使われているデータ形式に合わせてあげる必要がありますので、いったんエクスポートしてどのようなデータ形式になっているのかを確認してみましょう。
エクスポートしたファイルはCSV形式なのでエクセルで開くと以下のようになっていることが確認できます。
左から年月日、時刻、始値、高値、安値、終値、出来高とヒストリーセンターの順にデータがエクスポートされていることがわかります。癖があるのが年月日でyyyy.mm.ddとそれぞれの間がピリオドで区切られていますので、それに合わせたデータを準備することとなります。
このあたりはエクセルにおける文字列操作の話なので、ここでは触れませんが、LEFT, MID, RIGHT, TEXT, VALUE, CONCATENATEあたりの関数の使い方がわかれば、どのようなデータからでもMT4にインポート可能なCSVファイルは作成することが出来るでしょう。
そして、補充されたデータをインポートする画面は以下のようになっていますので、ここで正しく表示されていれば問題ありません。
上図は、ビットコインドルをインポートした例です。
無いチャートも出せる
ビットコインドル?と思われた方もいるでしょうから補足すると、実はMT4では無いチャートもこの機能を使うことで表示することが出来るようになります。
そのためには代替する通貨ペア(自分が使わないと確信を持てる)を決めないといけませんが、自分が用意した(例えばビットコインドル)のデータを、別の通貨ペアに読み込ませれば問題無く表示できます。その場合は、チャート表示の「更新と自動スクロール」をオフにしておくことになります。
ためしに、上記でインポートしたビットコインドルの過去チャートを表示させてみます。
問題無く表示されていますね。表記はBTCJPY(ビットコイン円)ですが、データはBTCUSD(ビットコインドル)なので、BTCUSD(ビットコインドル)のチャートになります。
このようにデータさえ用意できれば、MT4では無いチャートさえも表示可能となります。若干面倒ですが慣れればそれほど時間はかかりません。なお、繰り返しになりますが、絶対に自分が使わないチャートで作業することだけは守るようにしてください。
◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。