チャート機能を使い倒すコツ①
今回は、「常に同じ新規チャートを作成」、「複数ラインチャートの表示」、「線を透明にする」の3つのコツを紹介します。
常に同じ新規チャートを作成
MT4のアイコンの一番左端にあるのが「新規チャートの作成」アイコンですが、常に自分が使うテンプレートで表示したいと考えることが普通です。チャートメニューから定型チャートへと進み、そこで自分の好きなテンプレを選べば良いのですが、最初からテンプレが適用されたチャートを出したいという場合には以下のようにします。
一例として、一目均衡表(FXTF_ichimoku)を常に出したい場合を考えます。まずこの一目均衡表のテンプレを適用し、チャート上に一目均衡表が表示された状態にしてください。
①メニューバー「チャート」>「定型チャート」>「FXTF_ichimoku」
②チャート上で右クリック>「定型チャート」>「FXTF_ichimoku」
H1等のザラ場チャートを表示する際には「期間区切り表示」があったほうが見やすいので、チャート上で右クリック、プロパティの全般から「期間区切り表示」にチェックを入れます。
こんな感じのチャートになりますね。
ここで、チャートメニューから定型チャートへと進み「定型として保存」
(またはチャート上で右クリック>定型チャート>定型として保存)としますが、
その時のファイル名をDefault.tplとしてください。
この状態で改めて「新規チャートの作成」アイコンから新たなチャートを表示してみたくだい。今のDefault.tplで保存したチャートが表示されるはずです。新規チャートのテンプレを他のものに変えたい時には、このテンプレ(Default.tpl)を上書きすれば大丈夫です。
複数ラインチャートの表示
複数のラインチャート(終値の折れ線チャート)を表示したい場合の方法です。ピンと来ないと思いますので、先程の一目均衡表に2つの遅行スパンを表示したいという例がわかりやすいですね。ここでは一目均衡表に17期間遅行スパンと当初の26期間遅行スパンの2本のラインを表示することにします。
遅行スパンは、単に終値を過去に表示させているだけですから、ラインチャートを遅行スパンのパラメータから1期間少ない過去に表示させる(現在の足も含めてカウントするため)ことになります。当初の26期間ですと25期間過去に表示させればいいわけです。
こんな時に便利なのが「1期間単純移動平均」1期間単純移動平均は終値そのものですから、これを使えば簡単に実現できます。17期間の遅行スパンならば、「期間1」、「表示移動-16」ですから、以下のように入力します。わかりやすく線を太くしました。
実際のチャートは以下のようになります。
一目均衡表に17期間遅行スパン(太い紫の線)と当初の26期間遅行スパン(細い紫の先)の2本のラインを表示されていることがわかります。
このように1期間の単純移動平均を終値の代用とすることで、終値の遅行線、先行線を引くことが出来ると覚えておくと、何かのときに役に立つと思います。
線を透明にする
線を透明にしたい(実際にラインは存在するが表示したくない)ということは結構多いのではないでしょうか。たとえば、もともとのテクニカル指標の移動平均を表示する要な場合に、移動平均だけ表示してもともとのテクニカル指標は消したい(消すと計算ができなくなるので透明にしたい)といったケースです。
これはテクニカル指標のパラメータから「色の表示」を選び、その色を「None」にすることで透明にできます。
上記の一目均衡表からもともとの遅行スパンを消して、17期間の遅行スパンだけを表示したいという場合は、以下のように遅行スパンの色の部分を「None」とします。
この状態でOKを押しチャートに戻ってみて下さい。以下の通り、17期間の遅行スパンだけが残ったチャートが表示されるはずです。
いかがでしたでしょうか。今回は一目均衡表(FXTF_ichimoku)をお題に3つのコツを紹介しました。MT4のチャートはカスタム指標でなくても、ちょっとした工夫でより便利なチャートを表示することが可能です。これからも時々扱っていきますのでご期待下さい。
◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。