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FXTF HiLo Activator【第一弾】

今週からMT4が新しいビルド(build1080)になりましたので、最初に簡単にお知らせしておきます。

MT4最新ビルド1080

この更新は、直近のWindowsアップデートによって32bit版WindowsでEAやカスタム指標が使えないという問題に対応したものです。動作がおかしいと思った人だけでなく重要なアップデートとなっていますので、全ての方の更新を強くお勧めいたします。なお、以前のビルド(~build1065)は、10月1日から使えなくなります。

HiLo Activatorとは

HiLo Activatorとは、3期間高値移動平均と安値移動平均を組み合わせ、トレンド方向の移動平均線のみを表示するカスタム指標です。FXTFではカスタム指標FXTF – HLactivatorとして標準装備されていますので、ドル円日足にHiLo Activatorを表示した次のチャートをご覧ください。

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緑の線が下側にある時は上昇トレンドピンクの線が上側にある時は下降トレンドとなっていて、終値で同線を抜けると方向転換する仕組みです。直近のところではそれまでの上昇(円安)トレンドが下降(円高)トレンドに転換していることがわかります。
FXTFのサイトでも紹介されていますし、私が短期テクニカルトレードの動画内でも説明していますので、詳細はそちらをご参照いただければと思います。

・FXTF – Hlactivator
https://www.fxtrade.co.jp/pdf/indicator/FXTF-HLactivator.pdf
・短期テクニカルトレード動画

EA FXTF HiLo Activator

FXTF HiLo ActivatorはこのHiLo Activatorを利用したEAですが、HiLo Activator自体がどちらかというと仕切り系のテクニカル指標(ポジションを持っている時に、それを仕切る水準を示す指標)として使われることが多いため、単体では無く60期間EMAとの併用となっています。※こちらのEAはデモ口座のみご利用いただけます。ライブ口座では稼働しませんので予めご了承ください。

EAのパラメータ入力画面をご覧ください。

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上から3番目の項目「GMMA長期」=60期間EMAがデフォルトでON(=true)になっているのがわかると思いますが、これは60期間EMAをフィルターとして使うことで、ローソク足が60期間EMAよりも上で推移している時は買いのみエントリー、60期間EMAよりも下で推移している時は売りのみエントリー、これをHiLo Activatorを使って売買しようというコンセプトです。

HiLo Activatorは3期間以外で使われることが稀なため、このEAではパラメータを変えられる場所は特にありません。また、他の項目も、これまでのEAと同様なので敢えて説明はしませんが、今回は全てデフォルトのまま、ドル円の4時間足で検証をしてみることとします。

ドル円4時間足

本日までのドル円4時間足チャートをご覧ください。

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青いラインが60期間EMAです。このチャート内(4月24日~5月16日)では、同EMAは常にローソク足の下側に位置していますから、常に買いからエントリー+仕切り売りの組み合わせとなります。

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直近の売買結果を見てもその通り(buy → modify → close)の売買を繰り返していることがわかります。

検証結果

ドル円4時間足における過去2年間の検証結果は以下の通りです。

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全体としての損益曲線はプラスですが、期間によってはドローダウンが長く大きいところが見られ、最大ドローダウンは28.62%にも達しています。仮にこの最大ドローダウン前のピーク(2016年8月17日)から始めたとすると、損益曲線は以下のようになってしまいます。

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昨日5月15日でようやくプラスに戻ったという損益曲線を見ると、始める時期を選ぶというのも変な言い方ですが、バックテストだけを見てライブに移行すると結構苦労が予想されるEAと考えられます。

次回は、この最大ドローダウンについて考えるところから続きを始めましょう。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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